睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apneoa Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が一定以上、繰り返される病気です。つまり、眠っている間に呼吸が止まっている状態のことをいいます。無呼吸が一晩に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、SASが強く疑われます。
こんな症状はありませんか?SASは呼吸停止が繰り返されることで、日中の様々な活動に影響が生じてきます。
○ いびきをかく。いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
○ 夜間に呼吸が止まると言われたことがある、呼吸が乱れる
○ 日中、強い眠気がある
○ 頭が重い、頭痛がある
○ 熟睡感がなく、朝スッキリ起きられない
○ だるさ、倦怠感がある
○ 集中力が続かない
○ いつも疲労感がある
○ 健康診断で異常が見つかった など
こんな人は要注意です。上記の症状がある場合は、一度、相談ください。
○ タバコがやめられない、お酒好き
○ 太り気味
○ 首が短い、下顎が小さい
○ 男性>女性
○ 高血圧、糖尿病、高脂血症などの既往がある など
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- 〇 睡眠時無呼吸症候群(SAS)が招く合併症
- 心臓病(心房細動などの不整脈)、高血圧症、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、糖尿病など。これらの病気の背景に実はSASが隠れていることもあるので、適切な検査・治療が必要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査 〜自宅で手軽にチェック〜
自宅で簡易な検査機器をつかって、普段と同じように寝ている間に検査ができます。手の指や鼻の下にセンサーをつけて、一晩眠った翌朝に取り外し、ポストに投函に郵送します。10~14日ほどで解析結果が戻ってきます。SASの疑いがある方は保険診療にて検査が可能です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療 〜症状や原因にあった治療法を〜
SASの検査後、重症度や原因に応じて治療方法(対症療法、根治治療)が適用されます。また治療とあわせて生活習慣も改善することが大切です。
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
中等度~重度のSASに適応となります。眠るときにCPAP装置と呼ばれる機械につながった鼻マスクを装着します。呼吸が止まったときに鼻から空気が送られ、無呼吸を改善します。装置は小型化されており、宿泊などのときも持ち運びができます。
マウスピース
軽度なSASの場合、下顎を上顎より前に出すことで気道を確保し無呼吸の発生を防ぐことができます。歯科医などでマウスピースの作成をお願いします。